木の資料館(3)
 
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森林からの贈り物

木のことを知るとその魅力に引き込まれる。
木は、私たちに多くの贈り物をしてくれます。
やすらぎや豊かさ、そして健康までも、木は地球規模の自然サイクルの核を握っているといえるのです。

  日本の森林分布
日本の国土には森林が多いといわれているけれど、実際にはどんな種類の木材があるのかみてみましょう。
水平分布 植物は、気候の違いによって、北から南へいくに従い分布の様子が変わってきます。
このことを水平分布といい、日本の森林は、水平分布で見ると、おもに亜寒帯林、温帯林、暖帯林の三つに分けることができます。
亜寒帯林 針葉樹が主で、北海道ではエゾマツ、トドマツ
本州ではアオモリトドマツ、シラビソなど。
温帯林 落葉の広葉樹が主で、ブナ、ミズナラ、トチノキ、
カツラ、スギなど。
暖帯林 常緑の広葉樹が主で、シイやカシ類、
タブ、スギ、ヒノキなど。
垂直分布 日本では普通1000メートル登ると気温が6度下がるといわれています。
ですから、植物のようすも高度の変化によって変わってきます。
このことを垂直分布といいます。ちょうど、植物の垂直分布のようすは、水平分布を立てに縮めたようなものです。
高山帯 2500メートルくらいをすぎると森林は無くなり、ハイマツなどの低木類と高山性の植物が現れます。
亜高山帯 1600から2500メートルくらいの高さまでの地帯を亜高山帯と呼びます。水平分布では亜寒帯林の地帯にあたります。
山地帯 500から1600メートルほどの高さまでを山地帯と呼びます。水平分布では温帯林の地帯にあたります。
丘陵帯 山すその500メートルほどの高さまでを丘陵帯とよびます。水平分布では暖帯林の地帯にあたります。
  輸入に頼る日本
わたしたち日本人が1年間に使う木材の量は、約1億立方メートルで、これは東京ドームの約81個分の量になります。そして、このうちの80パーセント以上を輸入に頼っています。
アメリカ、カナダ、ロシアなどたくさんの国々から輸入しています。
最近では、スウエーデンやオーストリアなどのヨーロッパの国々からも輸入されるようになりました。
     世界からの輸入量
         アメリカ 1810万立法メートル
         カナダ 1420万立法メートル
         ロシア  630万立法メートル
         マレーシア  620万立法メートル
         インドネシア  580万立法メートル
         チリ  380万立法メートル
         ニュージーランド  350万立法メートル
         ヨーロッパ諸国  340万立法メートル
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