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木のことを知るとその魅力に引き込まれる。 木は、私たちに多くの贈り物をしてくれます。 やすらぎや豊かさ、そして健康までも、木は地球規模の自然サイクルの核を握っているといえるのです。
最近、木造校舎が増えています。これは、紫外線の反射をおさえて目を守ってくれたり、転んだ時の衝撃を吸収してくれたりします。さらに、木の校舎は、湿度を調節して細菌を住みにくくし、空気をきれいにしてくれるので、風邪をひきにくいということも証明されています。 木は外側が成長し、大きくなります。古い順に細胞が変化して色の付いた心材に変わっていきます。中心の心材は腐りにくい性質をもっていて、家を作るときの土台や水まわりなどに使われます。
木は、家を建てるための建築用材(柱、梁、造作材、建具材)や合板や、家具の材料として、また食用の木の実や燃料としての炭やまきとして広く利用されています。 そして、台所用品や楽器・運動用具などの趣味や交通・産業用材としても使われています。 また、木材繊維を原料として作られるパルプからは、本、ノート、新聞紙、トイレットペーパーなどが作られます。
私たち一人一人が日頃から二酸化炭素の排出を減少させることに心がけることはいうまでもないが、このためには、省エネルギーや二酸化炭素の排出の少ない資源をエネルギー源とすることと同時に、製造時に二酸化炭素排出量の少ない環境に優しい木材を使用することも重要となってくる。 森林の二酸化炭素吸収量は、樹齢が若いとき一番多く、老いてくると少なくなるので、効率的に二酸化炭素を森林に吸収させるためには、一定の樹齢に達した樹木を伐採し、再度植林する必要がある。 このようなことから、国産材の利用量を増やし、適正な樹齢の人工林から生産される木材を利用し、再植林していくことは、二酸化炭素の吸収・固定・貯蔵量を増やすことにつながり、日本の環境保全に寄与することとなる。
わたしたちの祖先は、木をさまざまなかたちで上手に利用してきました。そして今もなお、木はわたしたちの生活にはなくてはならない存在です。しかし、現在、先進国では、鉄やプラスチックなど、木から代わる製品が大量に出回るようになり、燃料も炭やまきから、石油や石炭、天然ガスなどに変わり、生活は便利になりましたが地球温暖化や酸性雨、環境ホルモンなどといった、環境問題を生み出してしまいました。 将来にわたって人類が永遠に健康で豊に暮らせる社会をつくりあげるためには、再生可能な資源、木材を今一度見直し使ってみませんか?