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奈良県吉野地方で産出される杉、桧を中心とした建築材料です。
樹齢は、杉で40年生〜250年生(主に95年生)、又桧では50年生〜150年生(主に80年生)と幅広く伐採されています。
吉野地方特有の土壌と、吉野の伝統的な植林、育成方法によって他に類をみない色艶、強度、耐久性等を誇っています。
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【 桧 】
桧は日本特産の樹木で本州・四国・九州まで広く分布しています。
吉野杉で有名な吉野郡一帯でも桧が混生し、樹海をなしています。
成育すると高さ30m・直径1mにも達します。
建築材として用途が広く、何百年もの歴史を持つ社殿によく使用されています。
木の中心側(赤味)は淡黄褐色〜淡紅色で外側(白太)は白色〜淡黄白色で、木肌・色合いの美しさに加え、虫害・湿気に対する強さなど香りもよく目につく個所によく使用されています。 |
【 杉 】
杉は日本特産の樹木で、本州・四国・九州(屋久島)まで広く分布しています。
奈良県の県木でもあり吉野郡には数百本もの杉の巨樹があり、県の天然記念物に指定されているものもあります。
成育すると高さ40m・直径2mにも達します。
枝は細く短く、建築材としては、用途が広く柱・板材などあらゆる部分に良材として用いられています。
木の中心側(赤味)は淡紅〜暗赤褐色〜黒褐色・外側(白太)は白色〜淡黄白色で、赤味・白太の区別は明瞭です。
特有の香りがあり、加工工作が容易に出来ます。
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吉野材の特長
吉野材の最大の特長は、芯が円心にあり曲がりが少なく、年輪巾が細かく均一であること。そして色艶がよく光沢にとんでいることです。 年輪巾が細かく均一であるということは、そのまま強度が高いということにも繋がります。
このような良材がつくられるには、恵まれた気候や土壌と、幾世代にもわたる技術開発努力の結果があります。 |
吉野材が良材である要因
1 |
密植 |
1ヘクタールあたり8000本〜12000本という、高密度の植栽を行うことで年輪巾が細かくて均一な材を育成しています。 |
2 |
枝打ち |
外形を丸く、芯を中心に、まっすぐで先細りが少なく節の少ない良材をつくり、順調な育成を促すためにかかせない作業です。 |
3 |
間伐 |
良質な材を優先して育成していけるように、積極的に間引きをしていきます。 |
4 |
気候 |
海抜300〜800mと、杉・桧の育成には最適な地形であり、年平均気温14℃、年間降雨量2500mm、積雪は年数回で50cm以下、風害は希少で、気候もまた杉・桧には最適です。 |
5 |
土壌 |
古生層、中世層からなる燐酸加里・硅酸塩類に富む土壌で、保水と透水性が極めて良く、杉等の生育に最適な土壌です。 |
吉野における人工植林の歴史は古く、約500年前の室町時代までさかのぼることができます。
その長い経験は、そのまま日本の林業の基礎を築いてきたと言っても過言ではありません。
もちろん、同時に丁寧な植林作業も行われ、数百年かけて培われてきた育林を守っていきます。
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